8Pネームできる講座(1)
先週、東京ネームタンクがオンラインで配信した「8Pネームできる講座」(ズームで¥5000)から出された課題をもとに8p漫画を作りましたので、その過程を作品つきでレポしようかと思います。
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ネームタンクさんはコミティアでチラシを拝見するなどして存在は気になっていたものの、受講料が高いので受けるかずっと悩んでました。今回の講座は「漫画力UPワークショップ」の一部で、オンラインで短時間、ということもあり比較的手を出しやすい価格になっていたのでエイヤで受講。ざっくり感想言うと
・このお値段なら大変オススメ。
・ただし、学んだものをどう生かすかは本人次第
・添削はなし/コメントは時間内に目に留まればある、かも
・作品の出来にムラのある人におすすめ
・8P漫画が作れない人にもおすすめ
・参加者の作品が見られるのが良い
・スピードが速いので、アナログの参加だと大変(提出が画像のアップロードのため、スキャン時間がけっこうかかる)
もともと「ワークショップ」と銘打っていることもあり、「ある課題に沿って演習し、他人の作品を見て刺激を受ける」ところに力点が置かれています。最初に教えられるメソッドはもちろん良いのですが、同じ話からこれだけバリエーションが生まれるか、表現が異なるか、どこに着想したかという目で他人の作品を見られる「機会」の力は大きいです。時間的に添削などができないせいか、主催者もそれを強調しておりました。
内容は、「白雪姫」をモチーフに用意された同じストーリーをもとに、受講者が各々アレンジして8Pにまとめるというもの。
第一のメソッドとしては、まず「紙芝居をつくる」こと。1Pにつき1枚「いい絵」「面白い絵」を描きます。説明になる部分(紙芝居だと喋るところ)は、ここでは書きません。
その後、描いた「いい絵」同士が自然につながるようにコマを割ることで漫画を完成させるというもの。
以前、過去の受講者のレポートを見たときには「1Pごとに登場人物の感情を表現する顔を描く」だったので、講座ごとに微妙にアレンジしているようです。今回は感情で話をつなぐのではなく、「出来事をどう印象的に描くか」という演出視点で構成されていたのでしょう。
第二のメソッドとしては、4pごとに感情のヤマを持ってきて、間をつなぐということでした。ただ、今回の白雪姫は結果的に8Pで3つのヤマができているということを講習中言っていたので、なかなか難しい例題となったように思います。
課題「白雪姫と7人のフィギュア」のプロットは以下の通り。
引きこもりの白雪姫は、通販にガッツリハマってしまい、たびたび胡散臭い商品に騙されている。
そんな白雪姫だが、7人の「推し」フィギュアをより良く撮るために「アップル製」という怪しい高額カメラに手を出してしまう。「やめろー!」と絶叫するフィギュアたち。
案の定、届いたのは偽物で、ショックのあまり姫は死亡。しかし予約していた等身大フィギュアが届き、姫は息を吹き返す。
「何回も騙されて死ぬけど、王子が来ると幸せになるチョロい姫」という解釈だそうです。
描きやすくなるよう「キャラに萌えてください」という指示も入りました。
…が、盛り上がる受講者をよそに、ここで私は「萌えってなんだっけ?」という迷走が始まりました。

