ドン・カルロス(2012年雪組)

2012年雪組・「ドン・カルロス」(東京千秋楽)

こないだ「黒い瞳」でキムさん&まっつさん&みみさんのビジュアルとお歌に感じた心地よさをもう一度味わいたくて、ついでにキムシンだし?ということで楽天TVでレンタルして見てみました。

 

…優しいお話でした(涙)。

ひたすら優しく、真面目な人たちがお互いを思いやるがゆえに愛の求め方を誤ってしまう。ハートウォーミングでハッピーエンドの家族劇でした。
スペクタクルや心をえぐるドラマというよりは、美しくしみじみと味わうタイプのお話。

ストーリーは、スペインの王、フェリペ二世が息子の王子と、かつて王子と婚約していた現王妃との仲を疑ったことから始まります。そのきっかけは、家族間のぎこちなさを改善しようとした息子の発言からの邪推…。ほんとに拗れてるな~という家族の中で、心優しい王子は自分を犠牲にして周囲の問題を解決しようとします。
しかし、優しさゆえに一人で問題を抱え込んだ結果、あらゆる疑惑が彼のもとへ。最終的に異端審問にかけられてしまうのでした。
でも、ラストはハッピーエンドです(^^)

王子は全てを自分一人で解決しようとするので、周囲の人は彼が何を考えているかわからないんですよね。だから、周囲でドラマが起こる。でも本当はみんな純粋に彼を愛している。それがクライマックスの異端審問に向かって収束していく流れが感動的でした。

あと、キムさんの王子様がね!歌もうまくて、優しくてスイート。まさに王子様でした。
「カルリートだよ」ってセリフは反則ですね。繰り返すし!
後追い視聴のニワカの耳に残るんだから、相当だよ!

音楽は、最初タブレットで見たので、ややおとなしく感じましたが、スピーカーにつなぐと、音の繊細な部分がちゃんと聞こえました(^^)v
きれいで優雅なんだけど、派手なシーンはリズムがマーチ調の一本調子で広がりがないのが残念。この作曲家、的確に指示しないと手癖で書いてくるタイプちゃうか…と「リッツホテル~」「日のあたる方へ…」を通過したあとだと思ってしまう。

時代がかったキラキラ衣装と優雅な音楽が合わさって、重くない、ハッピーエンド。後からじわじわ良さが伝わってきますね。「もう一回見ようかな…」って気持ちになります。

キムシン履歴でいうと、私の知ってる範囲では絵面が「ゼンダ城の虜」に似てると思いました。きらきら感は「宝塚らしい」し、大勢の貴婦人や、主人公の仲間で人数をさばくやり方とかw
話やノリは全然違いますが、ラストシーンを見て、「これサヨナラか?!」と思うところも似ています(笑)

どうやらサヨナラ発表直後の作品だそうで。どちらもあまり知られていない作品のようですが、誰かのサヨナラのときに再演するにはいい作品ではないかしら。宛書だから無理かな?

でも、そう思うくらいには爽やかで、いい作品でした。

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