Maroyaka Magazine
         

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Super Voyager!(’17年雪組)とBeautiful Garden(’18年花組)

同じ作家のショーを比較するの巻


■まずはSuper Voyager!

ひかりふる路 ロベスピエール のショー。

ショーの前評判が良かったので芝居の前にNHKで放映されたのを見た。
初見の感想は、「アッサリしてる」「歌詞がダサい」「おとなしい」という感じ。

直近で見たのがSANTE!だし、あんまりタカラヅカっぽくないので食い足りないと思ってしまった。歌詞はほとんど日本語でわかりやすいが、ちょっとずつクサくてダサい。これが味わいなのか微妙なのかは好き好き。
だいもんさんの日記エピを拾ったセリフは、ライトな私でも知っているくらいネタなのでやりすぎ感というか、いい加減だいもんさん嫌気ささないのかしらと心配に。 ちょっと内輪向けな印象もある。

団体賞をとった魔女宅の音楽に合わせたダンスシーンは、小洒落ている。
個々の実力をじっくり見られるシーンだと思うので、ファンも嬉しかろう。

全体に地味かな、と思ったが、Beautiful Gardenを経て「生と映像は違う」とわかると、このアッサリ爽やかめなお披露目ショーの良さがじんわりわかってきたと思った。

■他

・真彩さん不遇
お披露目のはずなんだが、出番が少ない。デュエットもほとんどなくてないがしろな感じがした。どうなんだ。
高音域がすごくキレイに出るのはわかるが、単なるハイツェー要員みたいに扱われていて、だいもんさんのメロディーの上でキラキラ効果を添えているのみ。これはこれでおいしいのもわかるが、個人のナンバーがあんまない。

・アイドルシーン(暴風雪)
かっこよい。 今風のイケメンズであるジェンヌさんの良さを活かしていて、楽しい。楽曲も合っている。

・あーさご贔屓か
私も好きですけど。 あの、女装させた上に男をかばって死ぬシーンはベタとはいえ古臭くてダサいし、なんか作家の趣味を感じてややキモかった。暴風雪で十分かなと思った。

■そんでBeautiful Garden

ほぼSuper Voyagerと同じ構成。(どうかと思う)
妖しげなムードが追加されていて、全体にエロい。テーマの違いだろう。

BGを見たことで、Super Voyagerのイマイチのれなかったところは、「生で見てないからだ」と理解できた。
SVの感想で「洗練されている」「おしゃれ」という声があったのだが、確かに伝統的な…レトロな、こってりしたのに比べるとBGもどちらかというとシュッとして現代的だった。TV画面で観ると長回しみたいでアッサリ感があるが、近くで見ると細かな部分がじっくり楽しめるのだろう。
いわゆる豪華さで圧倒する感じではない。

ただBGの方が爽やか度は減り、ライトなノリノリ(死後)ソングが多い。セトリもおっホイ(おっさんホイホイ)で楽しくもややカジュアル感が強まり、ややもすると安っぽくになりかねないと思った。

SVと同じく横広がりの舞台の使い方なので、席が遠くてもマスゲーム的な楽しみ方ができるが、ゴンドラ以外あんまり高さを利用してないので、メリハリはあんまりない気がした。

で、アイドルシーン。
SVはジャニーズだが、BGは韓流の模様。 バックの映像を見てると手前のジェンヌさんを見逃すし、もう少し映像は控えめにしてもらったほうが、自分はよかった。曲は暴風雪のほうが好き。

このへんまでは構成が一緒でいいと思うが、「ベタなむかし芝居」が2つ入れるのまで一緒じゃなくていいと思う。どうせベタなんだから、闘牛士はナレーションなしの方が想像の余地があっていいと思うし、グラディエイターは雰囲気もビジュアルも良いが、どうしてまた男役を女装させてトップをかばって死なせるのか。そういう性癖か? ちょっとワンパターンだぞ。(れいちゃん様はキレイでした)

全体に歌詞のわかりやすさは小学生男子の単純さから中学生男子の拗れ方くらいに難易度が進化。

Hot limitなどの盛り上げパートはなかなかなやけくそ感w よくいえば弾けていた?のかな。寒い日だったので夏が恋しくなった。一瞬夏を感じたよ。寒いのに劇場の温度をあげるジェンヌさんすごい。
客降りで誰かわからないが娘役さんがこっちに手を振ってくれたときの嬉しさは半端ない。笑顔って偉大だなあ。
瞳の温かさにぼおっとなって、幸せに包まれた。席は悪かったが、通路に近かったのは幸い。

全体にSVと同じ構成すぎるだろってのと、若干キモいパートはあるが、マイナーチェンジが効いていた。
花組に合ってるのか?という声があったが、確かにそこはなんとも言えない。ちょっとミーハー感はあったかもしれない。

ただ、ラストのエターナル宝塚とすみれ衣装のメロディ、歌詞、踊り、これはビジュアル的にもメッセージ的にも最高だった。 「やっぱ本来はみりおさん退団用だったのかな」と思ったくらい。

しかし、一月も立たないうちにまさか娘役の方が退団を告知することになるとは…(仙名彩世さん退団の項へ続く)