めざせハートウォーミング

’16年雪組 ドン・ジュアン 18/7/28

 

必要なことは全部セリフになっているので言いたいことはわかるのだが、その説得力を高めるはずのエピソード、小道具、設定類にちぐはぐなところがあってーー要は伏線と回収の内容が噛み合ってないので、お話に没入できないまま無理やり終わらせられてしまった感じがした。演者は良い点はたくさんあったので、もう少し内容が整理されていたらもっと盛り上がっただろうと思う。

細かく書き始めると、けっこうな量になるし、ポジティブな内容でもないので端折るが、具体的にいうとキャラクターと、物語内の人間関係の整合性がいまいち。
例えばマリアが幼馴染とうまくいっていないエピソードで一番でかい要因は「石工という仕事に彼の理解がない」ってことだと思うんですけど、その割にドン・ジュアンと出会ってから自分の作品を簡単に壊しちゃうし、じゃあ己のアイデンティティを凌ぐほどドン・ジュアンとの愛が素晴らしかったのかというと、そこはあんまり描かれてはいないとかそういうとこ。意思があるようなないような(最後の決闘も止めないし、死んでもノーリアクションだし)。
騎士団長に操られてドン・ジュアンを愛しただけの、物語上のコマなら、もっと意味づけした動きができそうだし。
他にも「こうかな?」と予想させる思わせぶりなセリフや説明があるのに、実際はよくわかんないままでした。ドン・ジュアンの内面を描くことがお話の目的だったとしても、なんかあんまりにその他の描写が中途半端な気が。

あと、他であまり言われてないことを一つ指摘するならば、訳詞が悪いかな。

日本語の歌詞を無理にあちらのメロディにのせている感じで、歌詞が聞き取りにくい。歌い手の問題というより、歌詞が言葉としてぶつ切りだからだと思う。特に前半は「なんとか〜なんとか〜ドンジュアーン♫」の繰り返しで、ドンジュアーンドンジュアーン、と名前連呼が頭に残った。
原作通りなのかもしれないが、他の歌詞が聞こえないので悪い意味で耳残りする。

同じようにツッコミどころが多かった月組の「アーサー王」はもっと歌詞が分かりやすくメロディに言葉としてのっていた。ツッコミどころも向こうの方が可愛げがあるというか、「なんだかなー、まあカッコいいからいいか」とか「おいおい、解決してないけどいいのかよハハハ」って感じでストーリーのアラを指摘する程度で済んだんですけど、ドンジュアンのツッコミどころは「えっ、ちょっとバカなの?」とか、「お前突然どうした」みたいな、キャラクターがおかしく見える方向だったので割とガッカリ感あり。

というわけでタカラヅカオンデマンドでいくつか作品を見てきたんですが、どうも評価の高い作品は個別に配信レンタルできる場合が多いし、円盤化されなかった作品は月額料金の高いスカステの方がやはり強い。あんまりお得感がないのでタカラヅカオンデマンドは一旦定期購入を停止しました。(+_+)

でも九月に東宝宝塚劇場でメサイア見れることになりました!

…ので、楽しみはまだまだあるのであります!

 

みりおさんを舞台で見れるよ!ひゃっほほーう!

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